スペイン語は日本人が習得しやすい言語と言われています。
でもいざ勉強しようとなると何から始めればいいのかわからないですよね。
この記事では実際に私が勉強してきた方法に沿って、スペイン語を独学で学ぶ手順について解説します。
効率よくスペイン語学習を進めるためには、1)文法、2)単語、3)問題集、4)精読、この4ステップで進めることがおすすめです。
ステップ1:文法を学ぶ
テキストを1冊だけ用意して基本文法を学びます。
効率よく最短で基本文法をマスターする方法は、基本文法のみが記載されているテキストを選ぶことです。
「いずれ学ぶしいい参考書を!」と思うかもしれませんが、基本文法を学ぶ時は多くの情報が記載されているテキストはおすすめしません。
書いてある意味がわからず挫折の原因になります。
おすすめテキスト
初心者向けのテキストはいくつかありますが、私が使っていたテキストは「文法から学べるスペイン語」です。
初心者が最初の1冊として勉強しやすいテキストです。
音声DL版もあります。
このテキストを1ヶ月で1周、全部で3周しました。
時間の目安としては、基本は平日5日間、片道15分の通勤時間で勉強し、1ヶ月で1周するためにお昼休みや土日で進行状況を調整しました。
翌日に復習すると記憶に定着しやすいので、帰りの電車で新しい項目を勉強し、翌朝出勤の電車で前日の項目を復習していました。
1周目で理解できなくても立ち止まらず読み進めました。
2周目・3周目で理解できるようになっていきます。
動詞の活用の覚え方
スペイン語を学習する上で避けて通れないのが、動詞の活用を覚えることです。
活用の種類は直接法現在、点過去、線過去、未来、過去未来、接続法現在、過去、命令形があります。
まずは直接法現在、点過去、線過去、未来形までを確実に。
活用にはルールがあるので、そのルールを覚え、あとは毎日呪文のように唱えて覚えていくだけです。
言い慣れることが大切なのでアクセント位置に注意して声に出して覚えることが重要です!
動詞の活用:無料おすすめアプリ
動詞の活用を覚える際に使っていたのが スペイン語動詞活用Lite の無料アプリです。
ブックマーク登録できるので、-ar, -er, -ir の基本動詞と不規則活用動詞を登録して隙間時間に見ていました。
音声も出るので発音も確認できます。
ただ正確にスペルを入力しないと該当の単語が出てこないのがデメリットです。
ステップ2:単語を覚える
まずは「文法から学べるスペイン語」に掲載されている単語を確実に覚えていきました。
そのページで出てきた単語が課ごとにまとめられています。
ただこの本だけでは入門から初級の単語はカバーできないので、単語帳は必要だと思います。
おすすめ単語帳
私が1番最初に使っていた単語帳は「これなら覚えられる!スペイン語単語帳」です。
キクタンも有名ですが、キクタンは1冊にまとめられていないので数冊購入する必要があり、持ち歩きには不便かもしれません。
こちらの記事に単語帳についてまとめていますので、購入の際の参考にしてください。
おすすめ辞書
紙の辞書、電子辞書、アプリの辞書があり、私は全て持っていますが、辞書アプリが1番使いやすくておすすめです。
紙の辞書はとにかく時間がかかり効率が悪いです。
電子辞書も使いやすいですが、アプリを使い始めてから電子辞書はあまり使わなくなりました。
物書堂の辞書は毎年4月に応援セールを開催しています。
ステップ3:問題集を解く
文法を一通り覚えたら次は問題集を解きます。
文法テキストで勉強したことが理解できているかを問題集で確認していきます。
理解したと思っていても、実際に問題集を解くと理解していないことが多かったです。
おすすめ問題集
紹介する以下の3冊は、初心者の頃から使っていて、今もまだ音読用に使っています。
スペイン語学習者定番のドリルです。
スペイン語養成ドリル2000題
極める!基本文法ドリル
極める!動詞ドリル
上から順番に「スペイン語養成ドリル2000題 」→「 極める!基本文法ドリル」 →「 極める!動詞ドリル 」の順番に取り組みました。
とりあえずどれか1冊だけやりたい場合は「基本文法ドリル」がおすすめです。
とにかく問題数が多く、会話にも役立つ文章になっています。
実際に私が取り組んできた方法をご紹介します。
ステップ4:精読をする
基本単語と基本文法を覚えたら、あとはたくさん精読をしていきました。
精読とは、文章構造を理解するために丁寧に読み込むことで、単語や文法の意味を理解し、文脈を把握することが目的です。
スペイン語は一文が長いので苦手意識を持ちやすいですが、精読を繰り返し行うことで、どんなに長い文章でも読めるようになっていきます。
文章の主語、動詞、目的語がどれなのか、ひとつずつ確認して読んでいくことが大切です。
おすすめテキスト
精読におすすめする本は「耳が喜ぶスペイン語」です。
リスニング向上を目的としたテキストですが、レベル分けされているので無理なく精読できます。
精読前と精読後にリスニングしてみてください。
精読前には聞き取れなかった文章が、精読後には聞き取れるようになっています!
音源は早めなので、初心者のうちは0.5倍速から0.75倍速にすると聞き取れると思います。
精読におすすめ文法テキスト
精読に取り組み出すと「文法から学べるスペイン語」では解決できない文法が出てきます。
精読中の文法確認でおすすめのテキストが「これならわかるスペイン語文法」です。
ニュース記事精読
私はオンラインレッスンでニュースディスカッションをしているので、NHK WORLD の記事を精読しています。
音源もあるのでリスニング向上にも役立ちます。
初心者のうちはリスニングは全く理解できませんでしたが、耳を慣らすためによく聞いていました。
楽しみながら「耳慣らし」したい場合は、ドラマやポッドキャストがおすすめです。
ポッドキャストでよく聞くのは「Charlas Hispanas」です。
オンラインレッスンでニュースディスカッション
精読でインプットした内容を、オンラインレッスンでアウトプットしています。
オンラインレッスンをすることでインプットとアウトプットのバランスが取りやすくなります。
レッスンで要点と意見を発表したあと、講師は記事の内容に対する質問と、私の意見に対する質問、講師の意見を話してくれます。
オンラインレッスンをする勇気はまだないけど、会話をベースに文法を勉強したい!という場合は、下記の2冊のテキストがおすすめです。
「スペイン語レッスン初級」
「スペイン語レッスン中級」
テキストの内容は下記の記事で紹介していますので、購入の参考にしてくみてください。
さいごに
実際に私がやっていた勉強に沿って独学の方法を解説しました。
1)文法、2)単語、3)問題集、4)精読 の4ステップで学習を進めるとスペイン語の理解が深まります。
学習を続けていくと、どうしても焦りが出てきますが、語学学習は焦ると勉強が雑になっていくので、焦りは禁物です!
焦らず楽しくスペイン語を満喫しましょう!