*この記事を最後まで読むと退職にまつわるエトセトラがわかります。
私はこれで会社を辞めました
私は新卒で某企業に入社し、45歳で24年勤めた会社を退職しました。
退職したのは遡ること1年7ヶ月前の2022年10月。
24年働いたのでさまざまな不満はありましたが、このまま定年まで働くのだろうと思っていました。
しかし異動の辞令が出た瞬間、感情が「スン」となり、私の心は完全に「閉店ガラガラ」したのです。
もう辞める以外に選択の余地はありませんでした。
そもそもなぜ異動になったのかと申しますと、他の支店で働いていた若手社員が、通勤時間上の問題で異動したい!となり、うち欠員出てるよ!と名乗りを上げた支店があったのですが、もっと近い場所(私ぴにゃこが在籍している支店)がいい!とのことで、私ぴにゃこがところてん方式に押し出されたのです。
弊社(もう社員ではないが...)では度々こういうことがあり、異動対象となるは決まって40代以上の独女なのです(被害妄想?)
その後の転職活動では1社で24年勤めたことに「長く働きましたね」と言う流れになり、「環境にも恵まれ、上司や仲間のおかげで長く働くことができました。」と答えていますが、特にそういうことではありません。
今では転職は悪いイメージではありませんが、私が入社した頃は1社で長く働くのが当たり前のような時代だったため、悶々としながらも我慢しながら働き、24年耐えたというだけのことです。
人生何があるかわからないものですね。
45歳で初めての退職です。
私の人生のうち24年を捧げた終止符を記憶が薄れゆく前に記録しておこうということになりました。
退職理由には本音と建前がある
いざ退職となると今まで多くの退職者を見送ってきましたが、何から始めればいいのか全くわからずインターネットで退職の仕方を調べました。
「退職を伝えるときに上司に会社の不満を言うことは好ましくないため円満退職する」
これについては、まあそうだろうと思っていました。
ちなみに、退職理由建前ランキングトップ5はこちら。
- 親または祖父母の介護
- 親戚の会社を手伝う
- 体調不良
- 他業種へのチャレンジ
- 語学留学をする
(順不同、ぴにゃこ調べ)
なるほど...
私が今まで見送った仲間もみんなこういった理由でした。
会社を辞めるときは不満を言うべきではないとは言っても、本当の退職理由や不満を言わずに辞めて後悔しないのか。
これについては数日悩みました。
「言わないと気がすまない!もしその日が訪れたら私は絶対に言ってやる!」そう心に決めて働いてきたからです。
しかし退職を決めてからはその気持ちはどんどん薄れ、どうせ辞めるんだからもうどうでもいいやと思うようになっていました。
不満や愚痴を言うのって、言った後はスッキリしているどころか余計にストレスがたまるタイプだし。
そんなこんなで不満を言わずに辞めたことに後悔はありません。
退職願と退職届は別物だった
退職理由について調べたら、次は退職届を書いて提出だ!と意気込みましたが、退職は退職の申し出と退職届の提出の二段階方式だということを初めて知りました。
なんと!退職願と退職届は別物だというのです!!(常識?)
退職願とは、退職を会社に願い出るための書類。会社により取り扱いが違う。
退職届とは、退職を会社に届け出るための書類。受理後は撤回不可能。
私が働いていた会社では退職願を提出する文化はなかったので、上司に退職を口頭で伝えることが退職願の代わりとなり、その後に退職届を提出する流れでした。
ただこの「口頭で」のタイミングが難しく、上司に「今お時間よろしいでしょうか?」の一言で、上司は全てを察し、周りの席の人たちは「おやおや???!」となるのです。
タイミングはお腹が満たされている昼食後を狙ったのですが、上司のそばに2名の営業マン。
2名のうち1名は余計なことは話さないタイプ、もう1名は噂好きなおばちゃん気質のある社内イチの歩くスピーカー男。
この歩くスピーカー男がいなければ絶好のタイミングでしたが、もう私の中では「今でしょ!!」の気持ちになっていたので、やむ無く上司に話しかけ会議室に入りました。
退職の意思を伝えた際は、上司は想像をはるかに超えるリアクションでした。
勤続24年のアラフィフ独女がまさか辞めるとは思わなかったのかもしれません。
「異動を取りやめたらどうする?」と(薄汚いことを)言われましたが、「もう決めましたので気持ちは変わりません」と伝えました。
過去に何人も退職を引き延ばされた人を見てきたので、退職の申し出の時に最終出勤日、有給休暇の消化日数、退職日を伝えました。
退職の申し出は、退職の3ヶ月前、最終出勤日の1ヶ月半前に上司に伝えました。
ネットでの事前調査によると、退職日を認めてもらえないケースも多いそうで、その場合は「就業規則は1ヶ月前ですが!!」と喧嘩腰にでも答えようと考えていましたが、一応大手(ブラック寄り)企業ではあるので会社もトラブルになるようなことは避けるようでした。
一身上の都合です
口頭での退職願の後は、いよいよ生まれて初めての退職届の記入です。
ドラマでよく見る縦書き便箋に筆ペンで「退職届」と書いて提出!ではなく、会社指定のシンプルな書式があり、出力し、記入し、提出するだけでした。
ここでまた退職届の「退職事由」について悩みました。
調べたところ、「一身上の都合」それ以上のことを書く義務はないそうで、「この度、一身上の都合により退職いたします。」とだけ記入しました。
退職届を提出してからは、「ぴにゃこが辞めるらしい!」という噂があっという間に広がり、全国各地にいる同僚から電話やメールをもらい、「またいつか飲みに行きましょう」と定型挨拶を交わす日々を過ごしました。
退職まであっという間かと思いましたが、早く退職したすぎて退職日までとてつもなく長い日々でした。
いざ退職日を迎えると寂しい気持ちになると聞いていましたが(インターネット調べ)、私は全くなりませんでした。
会社を出たときは、今まで体に何か憑いてたのか?と思うほど体が軽くスッキリした気持ちでした。
見上げた空はとても高く雲ひとつない(あったかも)澄んだ青空でした。
退職時のプレゼント
話は前後しますが、退職時に渡すプレゼントが必要だということに割とギリギリになって気がつきました。
過去に退職した人たちはどうだったかな...
おそらくお菓子をもらったと思うのですが、食べてしまった後はもう何をもらったかなんて覚えていません。
なのでまたネットで検索したところ、「退職時のプレゼントは、感謝の気持ちなので渡さなくてもマナー違反ではない。」ということを知りました。
私が在籍していた部署は大所帯だったので、同じチームの女子メンバーにだけ用意しました。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
最終出勤日の翌日から30日ほど残日数のあった有給休暇の消化に入りましたが、今思うと何もせずお金が発生するこの期間が一番幸せでした。
実はこの後、予想をはるかに上回る無職期間に突入することになるのです。
退職後の日々についてはまた次の記事で書きたいと思います。